スペイン España

地中海にあるワイン大国であるスペインは、アフリカ大陸に近く、緯度では温暖な位置にありますが、土地の大半が標高の高い場所にあります。よってブドウが栽培される産地では冬は寒く、夏は酷暑。そして土壌も乾燥しているため、水分を少しでも葡萄の樹に行き渡らせる様に昔から樹間を広く取り植樹されている場合が多く、葡萄の樹の仕立ても一般的に「ゴブレ式(スペイン語ではVaso=ヴァッソ)」 と呼ばれ、幹を太く低く育て、上部に短梢を数本残し、ブドウが成長すると上部の葉が生い茂ってブドウを強い日差しから守る。といった伝統的であり、針金や木の棒・杭に固定しないシンプルな仕立てが多くの栽培地で採用されてきました。

また、スペインは他国に比べ、古くに植樹された古樹が多いことでも知られています。

古樹のブドウは凝縮感や旨味、複雑味などをワインにもたらす要素を持っています。 これらは代表的なスペインの風土と葡萄畑の特徴と言えますが、もちろんそれ以外も多々あります。現代スペインワインの多様性は益々の進化を辿っており、様々な特殊性を持ったワインが楽しめます。

産地別

リベラ・デル・ドゥエロ

リベラ・デル・ドゥエロ (D.O. Ribera del Duero) は、スペイン北部、カスティーリャ・イ・レオン州に所在するワイン産地。スペインワインの原産地呼称制度であるデノミナシオン・デ・オリヘン(=DO)で「原産地呼称」に指定されています。
1980年代初頭の頃にはまだ無名だったこの産地も今やリオハと並ぶスペインの銘醸地として有名です。アメリカの権威ある評価誌、ワイン・エンスージアストでは2012年の世界最優秀ワイン産地にリベラ・デル・ドゥエロが選出されています。
主要な栽培品種はティント・フィノ(テンプラニーリョ)。
赤ワイン主体の産地ですが現在は白品種のワインも脚光を浴びつつあります。

ワイナリー


リアス・バイシャス

リアス・バイシャス ( D.O. Rías Baixas)は、スペイン北西部、ガリシア州の5つあるワイン原産地呼称のひとつ。1980年に特定呼称アルバリーニョ(Denominación Específica Albariño)として設立され、1988年に「原産地呼称」に認定されました。
この地域は一般的なスペインの気候と違い、冷涼で多雨。よって湿度も高く、日本の気候と似ています。しかし土壌が花崗岩のため水はけがよく、葡萄畑の仕立ても湿度を避けるため高い位置に棚を作りブドウの樹を伸ばす「棚仕立て」を採用する事によりこの土地の気候に順応しています。
D.O.リアスバイシャスは5つのサブゾーンに分かれており、それぞれに立地・気候が違い、各ワインに特徴を出しています。
スペイン国内の白ブドウ品種としては最高品種とも謳われる「アルバリーニョ」が原産のDOです。やはりワインも一般的なスペインワインのイメージとは違い、芳しく、溌剌としていて繊細な白ワインが多く生産されています。アルバリーニョ自体の実の皮も厚く、多湿に強い品種です。
また、多くが大西洋近くに位置する場所で栽培されており、海産物との相性も良く「海のワイン」などとも呼ばれています。

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